沈下修正工事
建物の不同沈下(建物の一部が他より沈む現象)を修正し、安全性や快適性を取り戻す工事
震災復興支援にも積極的に取り組んでいます
住んでいる家が傾いてしまう、これは深刻な問題です。家の傾きは、さまざまな原因から地盤の沈下による不同沈下によって起こります。
地盤沈下修正工事には「鋼管杭圧入工法」や「薬液注入工法」などがあります。
「鋼管杭圧入工法」は、建物の荷重を反力に鋼管杭を支持地盤までジャッキを使って圧入し、建物を支持させ修正する工法です。
「薬液注入工法」 は、地盤中にボーリング等で設置した注入管を通して、硬まる時間を数秒から数分の中で調整できる注入材料を注入し、地盤を固めることで、地盤の強度や遮水性を高める工法です。
沈下修正工事の流れ
- step.1
調査依頼
- step.2
家屋の沈下確認
- step.3
地盤調査 家屋計測
- step.4
対策工程案
- step.5
対策工程決定
- step.6
対策工事実施※専門技術者が確実な施工管理
- step.7
工事報告書作成※専門技術者が確実な施工管理
鋼管杭圧入工法
施工概略図
この工法は、建物の基礎下を掘削して通路を確保し、その基礎下の各所から地盤内の下方向に小口径鋼管を継ぎ足しながら地盤の支持地盤まで圧入させ、その反力で家屋を持ち上げ沈下を修正する工法です。
特徴
- 家に居住しながら工事をすることができるので、引っ越しが不要。
- 大きな機械を使用しないので、振動、騒音もなく安全に作業が可能。
- 重機等を使用しないので、狭い場所での施工が可能。
- 支持地盤まで杭を到達させるので、再沈下を防ぐことができる。



鋼管杭圧入工法の施工手順
施工概略図(鋼管杭圧入工法)
- step.1
地表より作業スペースを人力掘削する。
- step.2
掘削した底面に鋼管を建て込み、ジャッキで下方に押し下げる。
- step.3
鋼管を継ぎ足し、支持地盤まで貫入させる。
- step.4
貫入が止まったら、家屋が持ち上がるので、各所で準備をする。
- step.5
各所の準備ができたら、
家屋の水平を測量しながらジャッキで家屋の沈下修正を行う。 - step.6
家屋が水平となったら、支持台を設置し、周囲を気泡モルタルで固定する。
- step.7
正回転に切り替え、引上げ・攪拌を行う。
- step.8
地表部を埋め戻す。
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(1) 掘削工事
-
(2) 地盤補強工事
-
(3) ジャッキアップ工事
-
(4) 埋め戻し、空隙充填工事
-
鋼管杭圧入工法
-
ジャッキアップ工事
-
空隙充填工事
鋼管杭圧入工法の工事フロー
- step.1
準備工
機材搬入
- step.2
掘削
土間ハツリ、床下掘削、トンネル堀り
- step.3
鋼管杭圧入工
鋼管杭圧入、溶接、支持層到達
- step.4
調整支持台設置
建物レベル確認
- step.5
家屋の持ち上げ
家屋の水平確認
- step.6
調整支持台の固定
ジャッキ撤去、埋め戻し
- step.7
埋め戻し
エアーモルタル充填、土砂埋め戻し
- step.8
基礎部分の補修
基礎コンクリートのクラック等の補修
- step.9
基礎部分の補修
整地、清掃、機材撤去
工事事例
工事事例については、以下PDFをご覧ください。
鋼管杭圧入工法_工事事例(PDF)耐圧板工法
施工概略図
この工法は、基礎下部に耐圧版(鉄板)を敷設しこれを反力板としてジャッキを使用し家屋を持ち上げる工法です。支持地盤が浅い位置にあり充分な強度がある場合に使用可能です。
特徴
- 鋼管杭圧入工法と比較すると工期が短く、費用が安価。
- 家に居住しながら工事をすることができるので、引っ越しが不要。
- 大きな機械を使用しないので、振動、騒音もなく安全に作業が可能。
- 重機等を使用しないので、狭い場所での施工が可能。
- 施工精度はmm単位で施工が可能。



耐圧板工法の施工手順
- step.1
耐圧版設置箇所の基礎下を人力により掘削を行う。
- step.2
治具を設置する地盤を、固化材で補強する。
- step.3
補強した地盤の上に耐圧版・治具を設置し、その中にジャッキを設置する。
- step.4
家屋を測定しながら、ゆっくりとジャッキアップを行う。
- step.5
家屋が水平になったら、固定治具のナットを締めて固定治具を固定し、
ジャッキを外す。 - step.6
固定治具箇所以外は掘削土によって埋め戻し、
ジャッキアップによってできる基礎下の空隙部分と固定治具を
エアーモルタルによって充填する。 - step.7
家屋周囲の埋め戻し、整地を行い、完了する。
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(1) 掘削工事
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(2) 地盤補強工事
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(3) ジャッキアップ工事
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(4) 埋め戻し、空隙充填工事
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固化材補強工事
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ジャッキアップ工事
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空隙充填工事
工事事例
工事事例については、以下PDFをご覧ください。
耐圧板工法_工事事例(PDF)薬液注入工法
この工法は、地上から建物基礎下の軟弱層に向けて薬液注入を行い、軟弱層を固めてその反力によって家屋の沈下修復を行うものです。
薬液注入は数次にわけて行い下部が固結した後その上部へ注入を行います。
特徴
- 基礎下を掘削する必要がないため、他の工法と比較すると工期が短い。
- 家に居住しながら工事をすることができるので、引っ越しが不要。
- 大きな機械を使用しないので、振動、騒音もなく安全に作業が可能。
- 重機等を使用しないので、狭い場所での施工が可能。
- 地盤全体を固めるので、その後の変状が起こり難い。
- 地震に対する耐久性が高くなる。



薬液注入工法の施工手順
- step.1
床下より進入し、注入管を基礎下に建て込む。
- step.2
床下全体に注入管を設置し、注入ホースを外部のプラントに接続する。
- step.3
外部プラントから薬液の注入を開始する。
- step.4
沈下量の大きい箇所から順次注入を開始していく。
- step.5
建物全体に薬液を順次注入していく。
- step.6
家屋の測量をしながら、建物の沈下修正を行っていく。
- step.7
所定の目標値に達したら注入を終了する。
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注入孔削孔
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注入管建込み
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薬剤注入
工事事例
工事事例については、以下PDFをご覧ください。
薬液注入工法_工事事例(PDF)土台上げ工法
基礎地盤に問題がない場合に、基礎上部に爪付きジャッキを差し込み、アンカーボルト緩め土台から上を持ち上げて沈下修復を行う工法です。
特徴
- 他の工法と比較すると、費用が安価である。
- ベタ基礎、布基礎ともに施工可能である。
- 家に居住しながら工事をすることができるので、引っ越しの必要性が不要。
- 大きな機械を使用しないので、振動、騒音もなく安全に作業が可能。
- 重機等を使用しないので、狭い場所での施工が可能。
- 作業は床下で行うため、生活への影響が少ない。



土台上げ工法の施工手順
- step.1
ジャッキを設置する箇所の基礎をわずかにはつる。
- step.2
基礎ハツリ箇所に爪付きジャッキを設置する。
- step.3
基礎と土台を切り離すためアンカーボルトを開放する。
- step.4
各所の準備ができたら、家屋の水平を測量しながらジャッキでジャッキアップする。
- step.5
家屋が水平になったら基礎と土台の間にライナーを挿入し、ジャッキを撤去する。
- step.6
基礎と土台を締結させるため、延長したアンカーボルトをナットで締め付ける。
- step.7
基礎と土台の空隙部分はモルタルで充填する。
- step.8
床下の束調整を行い、完工する。
-
(1) アンカーボルト解放作業
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(2) ジャッキアップ作業
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(3) ライナー設置、アンカーボルト締付け作業
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(4) モルタル詰め作業
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基礎ハツリ、アンカーボルト開放作業
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ジャッキアップ作業
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アンカーボルト締め付け、モルタル詰め作業
工事事例
工事事例については、以下PDFをご覧ください。
土台上げ工法_工事事例(PDF)